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昔(20年ぐらい前)はよく言われました・・・
当時・・・
問い合わせの電話で
お客様 「古い掛け軸があるんだけど、仕立て直しって言うの?おいくらぐらいかかるかしら?」
私 「実物を見ないとはっきりと言えませんが、最低三万円はかかりますね~」
お客様 「あ~~~やっぱりね~~~・・・、ちょっと相談してまた連絡します~・・・」
こういう場合、まず来ません(笑)
- 安い表具はやってないから
- 最低三万が相場だから
- いやなら他行ってくれ
先代たち・・・
強気でした~
職人気質ってやつ・・・
「やってやるから置いていけ!」って感じでした
でも、やるからには良い材料を使って良い仕事をしていました。
百貨店出店で心がけた事
十数年前、私が百貨店を回り始めたころ、お客様によく言われました・・・
「家に古い掛け軸あるんだけど、直すのお高いんでしょ~~~?」
ほとんどのお客様がこんなニュアンスで聞いてきます。
私 「実物を見ないとわかりませんが、一万円かからないぐらいからございますので、一度見せていただけませんか?」
と、言えるようになったことで、かなりの確率で仕立て直しも受けられるようになりました。
それは、印刷物であったり、有名書画家の物だったり、祖父母の作品だったり、代々家宝として受け継がれてきた掛け軸だったり様々です。
そのニーズに合わせた技術を持っているか持っていないかでお客様に二の足を踏ませてしまっていたわけです。
先代たちの時代では安い表装は、受けなかったし、出来なかったわけですから仕方がありません。
しかし、生活様式も変わり、価値観も、考え方も変わっていく中で、表装技術も変わってきました。
近代表装の出現です!
作品の価値、お客様の考え方が違うのに、すべてに同じ高い技術を駆使して高額な技術料を請求されてもお客様は喜んでくれません。
お客様自身がお金をかけても良くしたいのか、お金はあまりかけないで綺麗にしたいのかを選択できるようになりました。
耕美堂では、
お客様のその作品に寄せる想い、ご予算、行き先、飾る場所などお聞きします。
お客様のお考えに合わせた技術サービスで、より多くお方に日本の伝統美、和美心を共感していただきたいと思っております!